少数株主対策⑦ 議決権の再集中を図る方法Ⅲ-募集株式の発行等
「募集株式の発行等」とは、新株の発行と自己株式処分の両者を含む概念であり、会社法上同じ手続規制を受けます。
募集株式の発行等によっても、少数株主を完全に整理(排除)することは叶いませんが、相対的に少数株主の影響力を希釈化させることが可能な場合もあり、少数株主対策の一方法として考えられます。
募集株式の発行等にあたっては、後に少数株主からその効力を争われないようにするために法定手続を瑕疵なく履践する必要がありますので、法律の専門家である弁護士の助言・関与の下、実施することをお勧めします。
次回、募集株式の発行等の方法について説明します。